洋楽・洋画ラボ

Kiyoshi|英語系ブロガー

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World’s Smallest Violin - AJR から英語を学ぼう【和訳・解説】

 

今回はAJRの「World’s Smallest Violin」を解説します!

 

少し前にTikTokYouTubeのショート動画のバックグラウンド曲としてかなりの頻度で流れていたこの曲。

 

AJRはこの曲が流行る前は知らなかったけど、ニューヨーク出身のインディーズ3人組グループです。

 

歌詞の内容は「自己肯定感がとてつもなく低い男の嘆き」です。ここまで自分のことを卑下しなくても良いんじゃないかって思うくらい嘆いてます笑

 

面白い英語表現が多用されているので、ぜひ最後までご覧ください!

 

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曲名:World’s Smallest Violin
アーティスト名:AJR
収録アルバム:OK ORCHESTRA 
日本語訳:Kiyoshi

 

youtu.be

 

My grandpa fought in World War II
He was such a noble dude
I can't even finish school
Missed my mom and left too soon

僕のおじいさんは戦争で活躍して
とても立派な兵士だったみたい
かくいう僕は学校すらまともに行けず
ママが恋しくなってすぐに退学した

 

この曲の主人公は、兵隊であった祖父と自分自身を比べて劣等感を抱いています。それをうまく表現したのがこのパートです。

 

World War II で「第二次世界大戦」という意味。

 

Noble は「高貴な、立派な」という意味。

 

Dude は「友達」という意味ですが、この文脈では「立派な男」に近い意味になります。おじいさんのことを親しみながらも尊敬しているニュアンスが伝わってきます。

 

His dad was a fireman
Who fought fires so violent
I think I bored my therapist
While playing him my violin

ひいおじいさんは消防士で
炎の中を果敢に立ち向かった
僕ときたら担当医を困らせてる
愚痴ばかり言い続けてるからね

 

その兵隊だったお祖父さんの父親である曽祖父(ひいおじいさん)消防士であり、その彼とも比較してコンプレックスを抱いています

 

Therapist は「セラピスト」という意味で、カウンセリングなどで人の話を聞いてくれる人のことを指します。この主人公は自分の担当のセラピストの前で愚痴をこぼし続けるので、相手をうんざりさせてしまっている、というニュアンスです。

 

Play my violin は「バイオリンを弾く」という意味ですが、ここでは「ちっぽけな悩みや愚痴を大袈裟に話す」という意味で使われています。面白い表現ですよね。

 

(Oh my god) That's so insane
(Oh my god) That's such a shame
Next to them, my shit don't feel so grand
But I can't help myself from feeling bad
I kinda feel like two things can be sad

(あらまあ)「それは大変だね」
(あらまあ)「それは困ったことだね」
おじいさんたちに比べたら、僕の悩みなんてちっぽけだよね
でも落ち込まずにはいられないんだ
悲しいことって二個も同時に起こりうるんだね

 

ここはおそらく担当のセラピストが主人公に対してテキトーな相槌を打っていることを歌詞にしています(笑)「うわ〜大変だね〜困ったね〜」みたいなw

 

Grand は「立派な」という意味ですが、ここでは自分の悩みは大したことないという意味で使われています。

 

Can’t help oneself from doing で「自分自身を doing せずにはいられない」という意味。

 

The world's smallest violin
Really needs an audience
So if I do not find somebody soon
I'll blow up into smithereens
And spew my tiny symphony
Just let me play my violin for you, you, you, you

世界一ちっぽけな僕の愚痴を
誰でもいいから聞いてくれよ
もしも誰も見つからなかったら
僕は爆発して、粉々になって
どうでもいいような文句を吐き出すからね
だからどうか僕の話を聞いてくれ

 

引き続き violin という言葉が使われています。ここでは「世界一しょうもない僕の愚痴、悩み」というニュアンスで使われています。

 

Blow up で「爆発する」という意味。

 

Smithereens で「小さな破片、細かい破片」という意味です。これは自分が爆発して粉々に玉砕することを指しています。

 

Spew は「〜を吐き出す」という意味。

 

Symphony は「交響曲」という意味ですが、ここでは引き続き「愚痴、悩み」の意味で使われています。

 

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My grandpa fought in World War II
And he was such a noble dude
Man, I feel like such a fool
I got so much left to prove

僕のおじいさんは戦争で活躍して
とても立派な兵士だったみたい
僕なんてただのバカみたい
その証拠なんていくらでもある

 

このパートでも引き続き自分の祖父を引き合いに出して劣等感を感じでいます。

 

Such a (名詞)で「とても(名詞)である」という意味になります。

 

All my friends have vaping friends
They'rе so good at making friends
I'm so scared of caving in
Is that entеrtaining yet?

僕の友達はみんなパリピ
人付き合いが本当にうまい
もうおかしくなりそうで怖いよ
そろそろ笑えてくるだろ?

 

ここでは自分の周りにいる社交的な友人(パーティーピーポー?)と自分自身を比較して落ち込んでいます。

 

Vape は欧米で流行っている電子タバコのようなもの。ここでは自分の周りの人は一緒にその Vape を吸って騒げる仲間がいて羨ましい、という意味で使われています。

 

(Oh my god) That's so insane
(Oh my god) That's such a shame
Next to them, my shit don't feel so grand
But I can't help myself from feeling bad
I kinda feel like two things can be sad

(あらまあ)「それは大変だね」
(あらまあ)「それは困ったことだね」
おじいさんたちに比べたら、僕の悩みなんてちっぽけだよね
でも落ち込まずにはいられないんだ
悲しいことって二個も同時に起こりうるんだね

 

The world's smallest violin
Really needs an audience
So if I do not find somebody soon
I'll blow up into smithereens
And spew my tiny symphony
Just let me play my violin for you, you, you, you

世界一ちっぽけな僕の愚痴を
誰でもいいから聞いてくれよ
もしも誰も見つからなかったら
僕は爆発して、粉々になって
どうでもいいような文句を吐き出すからね
だからどうか僕の話を聞いてくれよ

 

Somewhere in the universe
Somewhere someone's got it worse
Wish that made it easier
Wish I didn't feel the hurt

「この世界のどこかにね」
「もっと大変な思いをしてる人がいるんだよ」
その言葉が僕を楽にしてくれればなあ
そして痛みも感じなければなあ

 

ここもおそらく担当のセラピストの言葉を歌詞にしたパートです。「この世界のどこかに君より苦労している人はいくらでもいるよ」という言葉をかけますが、主人公の耳には響きません笑

 

I wish S V(過去形)は「仮定法」という文法で、「実現不可能な願い」を表現するときに用います。ここではこのセラピストの言葉が僕の気持ちを落ち着かせてくれたらな〜(→しかし決して落ち着かせることはない)というニュアンスです。

 

The world's smallest violin
Really needs an audience
So if I do not find somebody soon

世界一ちっぽけな僕の愚痴を
誰でもいいから聞いてくれよ
もしも誰も見つからなかったら

 

I'll blow up into smithereens
And spew my tiny symphony
All up and down a city street
While tryna put my mind at ease

僕は爆発して、粉々になって
どうでもいいような文句を吐き出すからね
街の至る所を歩き回って
心を落ち着かせながら

 

All up and down a city street で「ある都市の広範囲にわたって」という意味です。

 

Tryna は try to の省略系です。

 

Put ○○ at ease で「○○を楽にさせる」という意味。

 

Like finishing this melody
This feels like a necessity
So this could be the death of me
Or maybe just a better me

この曲を終わらせることは
僕にとって必要不可欠なんだ
悪い結果になるか
それとも良い結果になるか分からないけど

 

このパートは、この曲を最後まで演奏し切ることに躍起になっていることを表しています。

 

お祖父さんたちと肩を並べるためには、この曲を途中で投げ出したりなんかせず、最後までやり切ろう、と少し奮起している様子が伺えるパートです。

 

Now, come in with the timpanis
And take a shot of Hennessy
I know I'm not there mentally
But you could be the remedy
So let me play my violin for you

さあ、ティンパニのリズムに合わせて
お酒を一気飲みでもしよう
まだ精神的におかしくはなってないけど
君が話を聞いてくれたら僕は癒される
だからどうか僕の話を聞いてくれよ

 

Timpanisティンパニというオーケストラでよく使われるドラムの一種。

 

Hennessyヘネシーというフランス産のお酒。

 

Remedy は「治療、解決策」という意味。

 

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おわりに

 

この曲の主人公は一体どんだけネガティブなんだよ、、とちょっとイライラしながら訳していました笑

 

これじゃあ担当のセラピストも呆れるわな〜って内心共感しながらw

 

でも曲の最後の最後では少し救いが見られるような構成になっていて、安心しました。

 

今後のこのグループの活躍が楽しみですね。

 

それでは今回はこの辺で。

 

See you next time!