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Kiyoshi|英語系ブロガー

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感動的なバラード!Ed Sheeranの『Perfect』を徹底解説!【和訳】

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エド・シーランの代表曲とも言われる『Perfect』。アルバム発売後、多くの国で軒並み1位を獲得したモンスター楽曲です。

どこか懐かしく感じるバラードで、エドの恋人であるチェリー・シーボンに向けられた曲です。今回はこの曲を和訳・解説していきます。

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日本語訳

タイトル:Perfect
アーティスト名:Ed Sheeran
発売日:2017年09月26日
収録アルバム:÷(ディバイド)
翻訳:Kiyoshi

[Verse 1]
I found a love for me
Oh darling, just dive right in and follow my lead
Well, I found a girl, beautiful and sweet
Oh, I never knew you were the someone waiting for me

本当の恋を見つけた
ダーリン こっちに来て 一緒に踊ろう
綺麗で、心が美しい女の人
気づかなかったよ 君が運命の人だったんだね

I found a love for me」の部分は、実はあの名曲「アメージンググレース」の冒頭のメロディーのオマージュになっています。なのでどこか聞き覚えのあるように感じる仕上がりになっています。

love は基本的に数えられない不可算名詞ですが、ここではメロディーに合わせるために a love となっており、「愛すべき人、恋」という意味で使われています。

follow my lead は、恋人同士がダンスするとき使う「僕のリードについてきて」という意味です。これはエドのお気に入りのフレーズで、あの大ヒット曲『Shape of You』にも出てきます。

sweet は本来「甘い」という意味ですが、他にも「かわいい、やさしい、イケてる」などの意味もあります。

ここでは思いやりのあり、やさしい(sweetな)チェリーのことを指して、やさしい心の持ち主であることを歌詞にしています。

'Cause we were just kids when we fell in love
Not knowing what it was
I will not give you up this time
But darling, just kiss me slow, your heart is all I own
And in your eyes, you're holding mine

恋に落ちた時 僕らはまだ子どもだった
それが「恋」だとも気付かなかった
今度は絶対に君のことを諦めない
ダーリン ゆっくりキスして 君の愛があれば、他は何もいらない
君の瞳の中に、僕の瞳も映っているね

it は直前にある love を指しています。つまり、2人が出会ったときはまだお互い子どもで、それが恋だとも気付かないくらい若かった、という意味です。

this time は「今回は」という意味で、「今回は君を諦めない」とあるので、この2人は実は過去に一度お別れしていることが分かります。実際にエドとチェリーは、同じ高校を卒業後に別々に道へ進んでいます。そしてチェリーと再開したエドは、今度は絶対に彼女を手放さないと心に誓っています。

in your eyes, you're holding mine はつまり、チェリーの瞳の中にはエドの瞳が、エドの瞳の中にはチェリーの瞳が映っており、お互い見つめ合って離れない様子を表しています。このことからもこの2人の愛が「Perfect」であることが読み取れますね。

[Chorus]
Baby, I'm dancing in the dark with you between my arms
Barefoot on the grass, listening to our favourite song
When you said you looked a mess, I whispered underneath my breath
But you heard it, darling, you look perfect tonight

ベイビー 僕は真っ暗な中 君を抱きしめ踊っている
芝生の上を裸足で 2人の思い出の曲を聴きながら
君は「だらしない格好ね」と言うけど 僕はコッソリとこう呟く
でも聞こえたみたいだね 「今夜の君は最高だよ」って

between my arms は「腕と腕の間に」、つまり「ダンスをしながら抱きしめている姿」を表します。日本ではあまり機会がないかもしれませんが、恋人同士がダンスをするということは深い愛情表現を意味します。2人が愛し合っている姿が目に浮かぶシーンです。

mess は「散らかった様子」を表す言葉です。例えば部屋が散らかっている場合は、My room is so messed up!(僕の部屋がとても散らかっている!)などと表現できます。

ここでは人が mess に見えるとあるので、着ている服装や髪型が散らかっている→「だらしない格好」という意味になります。そんなことを気にしている彼女に対しエドは聞こえないくらいの小声で「君はパーフェクトだ」と言っています。

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[Verse 2]
Well I found a woman, stronger than anyone I know
She shares my dreams, I hope that someday I'll share her home
I found a love, to carry more than just my secrets
To carry love, to carry children of our own

僕はある女性を見つけた 彼女は僕の知る誰よりも強い人だ
僕の夢を支えてくれる そんな彼女といつか家庭を共にしたい
僕の秘密を理解してくれる女性を見つけた
そんな彼女と愛を育み 家庭を作っていきたい

share her home は、「住むところと共にする」という意味から「家庭を作る」という意味で使われています。

carry という言葉が連続して使われていますが、carry は基本的に「(何かを)運んでいく」という意味です。

つまり carry my secrets は、学生時代にいじめに遭っていたエド自身の「秘密」を理解してくれ、痛みなどを分かち合ってくるという意味。

carry love は「2人の愛」を将来まで運んでいくという意味。carry children は2人の子どもを育てていくという意味です。

carry という一つの単語で、ここまで様々な表現をすることのできるエドの作詞の才能が発揮されているパートです。

We are still kids, but we're so in love
Fighting against all odds
I know we'll be alright this time
Darling, just hold my hand
Be my girl, I'll be your man
I see my future in your eyes

僕らはまだ若いけど 深く愛し合っていて
どんな困難にも立ち向かっていく
今度はきっと大丈夫だよね
ダーリン 手を握って
愛してるよ 君の男になってみせる
君の瞳に僕らの将来が見える

odds は「勝負の勝ち目、勝つ見込」を意味します。日本語でも「オッズ」と言ったりしますよね。ここでは against が使われているので「勝つ見込が少ない状況で戦う」→「不利な戦いに挑む、困難に立ち向かう」という意味になります。

Be my girl(俺の女になれ)は、女性に対する口説き文句です。すでに恋人同士になっている場合でもよく使われます。似た表現に Be my baby(僕のベイビーになって)という言葉もあります。そして I'll be your man(君の男になる)も同様に口説き文句、恋人同士の間で使われます。

ここでは愛し合う2人がお互いの愛を再確認している様子が浮かびます。

[Chorus 2]
Baby, I'm dancing in the dark, with you between my arms
Barefoot on the grass, listening to our favorite song
When I saw you in that dress, looking so beautiful
I don't deserve this, darling, you look perfect tonight

ベイビー 僕は真っ暗な中 君を抱きしめ踊っている
芝生の上を裸足で 2人の思い出の曲を聴きながら
あのドレスを着た君は 本当に美しくて
僕にはもったいないよ ダーリン 今夜の君は最高だ

deserve は「~に値する」という意味です。つまり「こんなに綺麗な彼女と一緒にいることができるなんて、僕にはもったいないよ」というエドの心の声です。

ここからエドはとてもピュアな心の持ち主であることが分かります。

[Chorus 3]
Baby, I'm dancing in the dark, with you between my arms
Barefoot on the grass, listening to our favorite song
I have faith in what I see

ベイビー 僕は真っ暗な中 君を抱きしめ踊っている
芝生の上を裸足で 2人の思い出の曲を聴きながら
僕たちならきっと大丈夫だ

faith には色々な意味がありますが、ここでは「理屈では説明できない絶対的な信頼」という意味で使われています。

what I see(僕が見ているもの=彼女)に絶対的な信頼がある、つまり「揺るぎない愛」を確信しているという意味です。

Now I know I have met an angel in person
And she looks perfect
I don't deserve this
You look perfect tonight

天使に出会うことができた
彼女はパーフェクトだ
僕にはもったいないくらいだ
今夜の君は最高だよ

おわりに

この曲はエドの彼女に対する愛が痛いくらい伝わってくる曲ですね。ここまで素直で純粋な「愛」を表現した男性アーティストの曲も珍しいです。

また心地よいバラードで、ゆったりとした気分に浸ることができるのも魅力です。

本当に素敵な楽曲ですね。

それでは今回はこの辺で。

See you next time!