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Kiyoshi|英語系ブロガー

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Red (Taylor’s Version) - Taylor Swift - 歌詞・解説【和訳】

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今回はテイラーの最新アルバム(リメイク版)から『Red』の歌詞の解説をします!

どんな曲?

これはテイラーが当時付き合っていたジェイク・ギレンホールに向けて書かれた曲と言われています。

世界が注目する歌姫と、ハリウッドスターであるジェイクという大物カップルでしたが、交際開始からなんと2ヶ月程度で破局

彼との関係について、当時テイラーが抱いていた心境を歌詞にしています。

この曲のすごいところは、歌詞のほとんどが比喩表現(metaphor)で作られているということ。

サビでは自分の気持ちを様々な「」に例えて、ジェイクに対する気持ちを詳細に表現しています。

このように言い方を変えながら「前の節を繰り返すこと」を音楽用語でシーミレ(simile)と言います。

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曲名:Red (Taylor’s Version)
アーティスト名:Taylor Swift
収録アルバム:Red (Taylor’s Version)
日本語訳:Kiyoshi

youtu.be

Loving him is like
Driving a new Maserati down a dead-end street
Faster than the wind, passionate as sin
Ending so suddenly
Loving him is like trying to change your mind
Once you're already flying through the free fall
Like the colors in autumn, so bright
Just before they lose it all

彼を愛するのは、
新しい高級車で行き止まりに突っ込んでいくようなもの
風よりも速く、罪深いほど燃え上がるけど
突然終わりを迎えてしまう
彼を愛するのは、絶叫マシンに乗り込んでから
「やっぱり降りたい」と心変わりするようなもの
秋の紅葉みたいに、綺麗に色づいたあと
最後には全て散ってしまうの

Maserati(マセラティは世界で最もスピードが速いと言われている高級スポーツカー。
ここでは彼との恋愛を「マセラティに乗ったドライブ」例えています。

風を切るように速いスピードでハラハラして、情熱的なドライブを楽しむけど、ある日突然行き止まりにぶつかって終焉を迎える。

ものすごくスリルのある恋愛であったことが伝わってきます。

またその次では彼との恋愛を絶叫マシンのフリーフォール(Free Fall)にも例えています。

フリーフォールがスタートしたあとに「やっぱり降りたい!」と心変わりするような気持ちを、一度始まって、もう後に戻れない恋愛のドキドキ感に例えています。

Losing him was blue like I'd never known
Missing him was dark gray, all alone
Forgetting him was like
Trying to know somebody you never met
But loving him was red

彼との別れは目にしたことのないような青色だった
彼を寂しく思うのは孤独なダークグレーだった
彼を忘れるのは、
新しい人と仲を深めるくらい難しくて
だけど彼を愛するのは赤色だった

ここではテイラーが感じた感情を色に例えています。

寂しさを象徴する blue(青色)、孤独感を表す dark grey(濃い灰色)、そして彼への愛情を示す red(赤色)

この red(赤色)についてテイラーはインタビューで補足説明をしています。

"I wrote about the fact that some things are hard to forget because the emotions involved with them are so intense, and to me intense emotion is red."

「この曲は、結びついた感情が強烈すぎて、忘れられない物事について書いたわ。
私にとって、強烈な感情というのは赤色なの。」

赤色」というのはテイラーにとって強烈で、特に思い入れのある色のようです。

また、テイラーに片想いしていた Owl City はこの曲のリリース前に以下のようなツイートをしています。

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愛する人を忘れようとするのは、会ったことのない人を思い出そうとするのと同じ」

このセリフがテイラーに向けられたものなのか、テイラーがこのセリフからこの歌詞を思いついたのかは不明ですが、ここでは「好きな人を忘れるのは不可能に近い」と比喩的に表現しています。

(Red, red)
(Red, red)
Loving him was red
(Red, red)
(Red, red)

彼を愛するのは正真正銘の赤色だった

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Touching him was like
Realizing all you ever wanted was right there in front of you
Memorizing him was as
Easy as knowing all the words to your old favorite song
Fighting with him was like
Trying to solve a crossword and realizing there's no right answer
Regretting him was like
Wishing you never found out that love could be that strong

彼に触れるのは、
欲しいものが目の前にあることを実感する感じだった
彼のことを覚えるのは、
自分の十八番の曲の歌詞を覚えるくらい簡単だった
彼と喧嘩するのは、
クロスワードを解こうとして、実は正解がないことに気が付くこと
彼のことを後悔するのは、
恋がこんなに強烈になるなんて知らない方が良かったと思うこと

このパートも彼との関係をひたすら比喩的に表現しています。

面白いのが三つ目のクロスワードの例え

クロスワードには通常は正解がありますが、「彼との喧嘩」はどれだけ探しても答えが見つからないクロスワードのようだと言っています。

それだけ彼と喧嘩することは、骨の折れる出来事であり、どうすれば正解なのかがわからない行為であったことがわかります。

Losing him was blue like I'd never known
Missing him was dark gray, all alone (Whoa)
Forgetting him was like
Trying to know somebody you never met
But loving him was red

彼との別れは目にしたことのないような青色だった
彼を寂しく思うのは孤独なダークグレーだった
彼を忘れるのは、
新しい人と仲を深めるくらい難しくて
だけど彼を愛するのは赤色だった

(Red, red)
Oh, red (Red, red)
Burning red (Red, red)
(Red, red)

あぁ、赤色だったわ
燃えるような赤色だった

Remembering him comes in flashbacks and echoes
Tell myself it's time now, gotta let go
But moving on from him is impossible
When I still see it all in my head
In burning red
Burning, it was red

彼との記憶が鮮明に蘇ってくる
もう忘れなきゃと自分に言い聞かせるけど
前に進むなんて無理よ
だって頭の中に焼き付いているんだから
燃えるような赤色でね
彼との恋は、激しく燃える赤色だった

彼のことがフラッシュバック(過去の出来事を発作的に突然思い出すこと)し、エコー(反響)がかかるように響いています。

だから彼のことを忘れるのは無理と言っています。

それだけ鮮明な赤色でテイラーの記憶に刻まれているのですね。

Oh, losing him was blue like I'd never known
Missing him was dark gray, all alone (Whoa)
Forgetting him was like trying to know somebody you never met
'Cause loving him was red

彼との別れは目にしたことのない青色
彼を寂しく思うのは孤独なダークグレー
彼を忘れるのは新しい人と仲を深めるくらい難しくて
だって彼を愛するのは赤色だったから

(Red, red) Yeah, yeah, red (Red, red)
Burning red (Red, red)
(Red, red)

そうよ、赤色
燃えるような赤色だったわ

And that's why (Red, red) he's spinning 'round in my head
Comes back to me (Red, red), burning red
(Red, red) Yeah, yeah
(Red, red)

これがあの人が私の頭の中をグルグル回っている理由なの
何度だって思い出してしまう、真っ赤な色でね

His love was like driving a new Maserati down a dead-end street

彼の愛は、新しい高級車で行き止まりに突っ込んでいくような感じだったわ

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おわりに

ほぼ全編シーミレ(Simile)だけで書かれた曲で、テイラーの作曲のカリスマ性が発揮されている楽曲です。

この曲が収録されたアルバム『Red』は過去にリリースしたリメイク版なのに、同じ時期に出たアデルの最新アルバム『30』に圧勝だったそうですね。

それだけテイラーの歌声が世界中の人が魅了されていることがわかります。

それでは今回はこの辺で。

See you next time!