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Kiyoshi|英語系ブロガー

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『Call Me by Your Name(君の名前で僕を呼んで)』あらすじ・解説

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今回は最近見たオススメの洋画を紹介します!

タイトルは『Call Me by Your Name(日本語:君の名前で僕を呼んで)』です。

いま人気絶調の俳優・ティモシー・シャラメが主演を務め、一躍有名になった作品です。2人の青年が出会い、次第にお互いに惹かれあっていく様子を描いた青春ドラマ作品です。

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男性同士のロマンス作品は近年増えていますよね。でもこの作品はその中でも名作中の名作だと思います。込められたメッセージ性が強く、心を揺さぶる名言が高い評価を受けています。

映画が感動的すぎで、そのまま原作の小説まで購入していまいました笑

若者にぜひ見てほしい物語なので、今回はこの作品の解説・引用、そして感想をお伝えします!

 

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あらすじ

どんなストーリーなんだにゃ?

舞台は北イタリア、夏。主人公・エリオは両親や友人と何の変哲もない生活を送っていた。

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そこに学者である父の助手として、アメリカから大学院生のオリバーがやってくる。最初はオリバーの気取った態度に嫌悪感を抱くエリオだが、共に時間を過ごすうちに、二人はまるで兄弟のように仲良くなっていき、次第にお互いに惹かれ合っていく。

北イタリアの地で結ばれた二人だが、6週間という短い期間を経た後、オリバーは惜しまれながらもアメリカに帰国してしまう。二人の青年の、情熱的だけど切ない、ひと夏の恋を描いた作品。

引用

各シーンのセリフを映画と原作の小説の両方から引用しました。今回は二人の出会いから別れまでをダイジェストで紹介します。

■小説『Call Me by Your Name (2007) 』(著: Andre Aciman)
■映画『君の名前で僕を呼んで (2017) 』より引用
日本語訳:Kiyoshi

エリオとオリバーの最悪な出会い

オリバーが到着して早々、エリオは彼の気取った態度や言動に嫌気がさします。

“Later!”
「じゃあな!」だって。

The word, the voice, the attitude.
あの言葉、声、態度。

I’d never heard anyone use “later” to say goodbye before.
「さよなら」の代わりに「じゃあな!」なんて言うやつ、今まで見たこともない。

二人の出会いは最悪です(笑)エリオはオリバーの一挙一動が気になってしまい、なかなか仲が深まりません。しかしなぜエリオはここまで嫌悪感を抱いているのでしょうか?

本作品は至る箇所に伏線が敷かれており、読み手によって捉え方が異なるシーンが多々登場します。故にこのシーンの私なりの考察をまとめました。

■他人の細部にまで目が行ってしまうエリオの博学さを示すため
■二人とも同性愛者であることを暗示するための同族嫌悪?
■最初に関係性を劣悪にしていくことで、その後は次第に関係性が良くなっていくことの暗示

こんな感じでしょうか。みなさんの意見もぜひ聞かせていただきたいです!

エリオとオリバーが結ばれた瞬間

最悪な出会いをしたエリオとオリバーですが、その後は同じ家で一緒に暮らしながら、川で泳いだり、街へ出かけたり、山にハイキングしに行ったりするうちに、次第にお互いに惹かれていきます。

エリオの葛藤やオリバーの苦悩など、両想いになるまでに紆余曲折を体験しますが、ある夜、ついに2人は結ばれます。その時にオリバーがエリオにこう呟きます。

Call me by your name, and I’ll call you by mine.
君の名前で私を呼んでくれ。そして私は私の名前で君を呼ぶ。

このセリフ、みなさんはどう捉えるでしょうか?このセリフを聞いたときの私の感想を紹介します。

このセリフのことを何度も頭で考えて、イメージしたのですが、やはりどう考えてもこの行為は「真実の愛」を手にしている人にしか実行できません。

例えばみなさんの恋人とこの「自分の名前で相手を呼ぶ」という行為を想像できるでしょうか?多くの方がなかなか恥ずかしすぎてできないかと思います(笑)

このシーンは二人が「真実の愛」を手に入れ、「一心同体」となっている様子を表していると考えられます。

オリバーとの別れ

北イタリアの地で真実の愛を手にした二人ですが、それは同時にエリオにとって「オリバーとの別れ」をより一層つらいものとすることを意味していました。

オリバーがアメリカに帰国してしまった後、エリオは悲しみに明け暮れてしまいます。心にポッカリと大きな穴が開いてしまったのでしょう。

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父の言葉

それを見ていた学者の父が、エリオに話しかけます。ここから名言のオンパレードであり、この作品の真の見所です。

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You had a beautiful friendship. Maybe more than a friendship.
お前は素晴らしい友情を手にした。もしかしたら「友情」以上かもしれない。 

And I envy you.
私はそんなお前ががうらやましいよ。

父はエリオとオリバーの関係を全てを見抜いており、そしてそんな息子の生き方がうらやましいとまで告げます。

続けて父は「悲しみの感情とはとことん向き合え。感情を押し殺して生き続けたら、人間は30歳までにダメになってしまう」と、エリオのことを深く理解し、そして思いやりのある言葉を投げかけてくれます。

なぜ父はここまでエリオのことが理解でき、優しい言葉を投げかけることができるのでしょうか?

父は以下のように続けます。

I may have come close, but I never had what you had.
私は近くまで行った。でもお前が手にしたものは得られなかった。

Something always held me back or stood in the way. 
何かがいつも私をためらわせ、そして私を阻んだ。

ここは堅い言い方になっていますが、どういうことかお分かりでしょうか?

つまりこれは「実は父もエリオのように男性に惹かれたときもあった。しかし結局うまくいかなかった。世間体や周りの目を気にして、『自分らしく』いられなかった」という意味になります。

だからここまで息子の気持ちに寄り添うことができ、ここまで優しく、そして理解ある言葉を発することができたですね。

父は下記のように続けます。

How you live your life is your business.
お前がどう生きるかは、お前の問題だ。

But remember, our hearts and our bodies are given to us only once.
でも覚えていてほしい。「心と体」はたった一度きりしか与えられないということを。

これは全ての若者に向けた言葉です。

一度きりの人生、自分のやりたいことは全て実行に移し、そして自分の好きな人とは、周りが何と言おうとも添い遂げてほしい、というメッセージを送っています。

おわりに

なんか話聞いてるだけでも、名作っぽい感じがするにゃ!

本当に感動します!この作品にはいい意味で何度も衝撃を受けました。

至る所に張り巡らされた伏線の緻密さもさることながら、込められたメッセージ性の深さ、重さに感銘を受け、この作品を観終わった後は、数日間余韻に浸っていました。そのくらいとにかく「すごい作品」です。

 

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ぜひみなさんに見ていただきたいです!

Thank you so much for reading!

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